タカハシFC-50 + BORG SD-1Xで拡大撮影

公開日: : 最終更新日:2014/09/09 望遠鏡 ,

BORG SD-1X

先日BORGの拡大撮影用カメラアダプターSD-1Xを購入したので、タカハシの天体望遠鏡FC-50に取り付けて、月と木星を撮影してみました。

構成

タカハシのFC-50にBORGのカメラアダプターを取り付ける場合、以下のパーツが必要になります。

M43P0.75→M57/60AD【7360】

→タカハシ製望遠鏡の43mmのP0.75メスネジに取り付けるアダプター。

SD-1X【7410】

→拡大撮影用カメラアダプター。メインのパーツです。

カメラマウントホルダーM【7000】

→拡大撮影用カメラアダプターとカメラマウントの間に取り付けます。

カメラマウントペンタックスK用5002

→ペンタックス製一眼レフカメラとカメラマウントホルダーを接続するカメラマウント。各メーカーのカメラに対応したものがあります。

31.7-24.5AD【4605】

→アイピース取付部の31.7mmサイズを24.5mmサイズに変換するアダプター。

この通り必要なパーツが多いのですが、それでも純正品よりは安く済みます。

取り付け

まずは鏡筒の接眼部の43mmのP0.75オスネジを取りはずし、以下を順に取り付けます。

・M43P0.75→M57/60AD

・SD-1X(Aパーツ)

・31.7-24.5AD

・アイピース

BORGカメラアダプター

次に、カメラ側の以下のパーツをアイピースにかぶせるように取り付けます。

・SD-1X(Bパーツ)

・カメラマウントホルダーM

・カメラマウントペンタックスK用

BORGカメラアダプター

この状態で赤道儀に乗っけてみると、もともと小型の鏡筒なのでカメラ側に重心がかなり偏ります。鏡筒バランスウェイトが欲しいところです。

まずは月を撮影

まず未明の月齢22の月を撮影しました。

BORG SD-1X

タカハシ FC-50 + Or18mm + SD-1X + PENTAX K-30 ISO 3200 1/125sec.

2週間ほど前にタムロンのズームレンズAF70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2 [Model A17]で撮影したものと比べてみます。

TAMRON

TAMRON AF70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2 [Model A17] 300mm F5.6 1/800秒 ISO800

下のタムロンのズームレンズで撮影したものと比べて、上のタカハシFC-50で撮影したものは色収差がほとんど無く、鮮明に写っています。

木星の撮影

次は木星を撮影してみました。最近仕事の帰りに都心でも天頂近くに輝いているのを見ることができます。

まずOr5mm 80倍で眼視で覗いてみました。数年ぶりに見る木星、縞模様と衛星がはっきり見えました。残念ながら大赤斑は裏側にある時間帯でしたが、今回は”試し”ということで良しとしました。ちなみにこの大赤斑、年々その大きさが縮小しているようですね。

次にカメラを取り付けて近くのペテルギウスを視野に入れたのですが、日周運動と鏡筒の揺れでピント合わせが全く出来ません。仕方なく近くの鉄塔の航空障害灯を使ったのですが、これがまた難しく、苦労して合わせたあとで木星に向けると、なんとピントが合っていません。

もうお手上げ状態だったので、アイピースをOr9mm 44倍に替えて最初からピント合わせをやり直しました。それでもかなり苦労しました。月を撮影したときは18mm22倍だったのですが、倍率が高くなることでこんなにピント合わせが難しくなるとは予想外でした。

ここまで1時間。ようやくピントが合ったところで最適なシャッタースピードを探ったのですが、ISO3200で1/25秒。こんなに暗いとは。大丈夫だろうかコレ、、、。しかも眼視で見た印象と異なり、かなりボヤけています。

とりあえずこの状態で連続撮影を開始。レリーズ長押しでバシャバシャバシャ、、、。2秒おきくらいに画格の中心にくるよう赤経ノブを回しながら約150枚撮影しました。

ところが、PCに転送して確認すると殆どの画像がブレており、比較的状態の良いものを選んで50枚をRegiStaxで処理することにしました。このRegiStaxというソフト、天体写真の画像処理では定番らしいのですが、使用するのは今回が初めてです。先達の方々のブログを参考にしながらLimitをBest Framsの15枚にしてStack→Wavelet変換してみました。

こちらが処理前の1枚。

BORG SD-1X

こちらがRegiStax6で処理したあとの画像です(ピクセル等倍から縦横1/2にリサイズ)。

BORG SD-1X

しかし、昔のFC-50のカタログに載っている木星の画像を見ると、処理前の画像がもっと鮮明になっても良いはず。ブレの影響も大きいようです。そこで原因を考えてみました。

1.まだピントが甘い。

2.シャッタースピードが遅い。

3.鏡筒のバランスが悪い。

4.架台の組み立てが甘い。

5.風の影響。

6.気象条件が悪かった。

7.そもそも固定撮影にムリがある。

でもって、それぞれに対応した対策です。ホント基本的なことかもしれませんが、、、。

1.別の日にピント合わせを行い、ドローチューブとノブに印を付けておく。

2.ISO感度を上げてみる。動画撮影を試す。

3.鏡筒におもりを付ける。事前にしっかり調整する。

4.ネジ止めをキツくする。

5.上記3.4.に加えて撮影枚数を増やす。

6.撮影を繰り返すしか、、、。

7.これは予算的にどうしようもない。

という訳で月面撮影に比べてはるかに難しかった木星の撮影、後日再チャレンジ!してみようと思います。

スポンサードリンク

関連記事

小型双眼鏡 PENTAX 8×21 UCF R

コンサートの観賞用に、、、 先日都内某所にコンサートを見に行く機会があったのですが、座席が後方だっ

記事を読む

セレストロン celestrron c90mak moon 月撮影

セレストロン C90 MAK 直焦点による月の撮影

先日購入したセレストロン C90 MAKで月を撮影しました。 C90 MAKの接眼部にはT2ネ

記事を読む

星見用 双眼鏡 8×42ダハ エントリーモデル 5機種比較

 高校生の頃に星を見る目的で購入したビクセンの7x50の双眼鏡を持っているのですが、長い年月の間きち

記事を読む

タカハシ FC-50

タカハシFC-50の対物レンズの分解清掃に挑戦

先日PENTAX O-GPS1のアストロトレーサーと望遠レンズを使って星を撮影したところ、想像してい

記事を読む

セレストロン Celestron C90MAK

安くても良く見える90mmマクストフカセグレン セレストロン C90 MAK

2台目の望遠鏡を購入しました。1台目は子供の頃に小遣いを貯めてで買ったタカハシのFC-50(

記事を読む

国際光器 PHOTON ED アイピース 8mm + BORG SD-1X

国際光器 PHOTON ED アイピース8mm

先日CelestronのC90MAKを購入したのですが、付属のアイピースは32mmのプローセル一つの

記事を読む

ad

Amazon Echo
Amazon Echoでスマート電源プラグをコントロール|Google Homeと比較してみた

Amazon Echoが届く  2014年に発売されたAmazon

ブックレビュー|火山で読み解く古事記の謎

 2017年9月下旬頃から鹿児島県の新燃岳の火山活動が活発になり、10

Belkin WeMo Mini & Goole Home mini
Google Home miniで家電操作|WiFi電源コンセントBelkin WeMo Miniとの連携

Google Home miniを購入  2017年10月5

Logitech Extreme 3D Pro ジョイスティック
Logitech Extreme 3D Pro ジョイスティック Google Earth フライトシミュレータでの設定

 先日SteamのセールでMicrosoft Flight Simul

dretec ドリテック 室内・室外温度計 O-285IV
dretec ドリテック 室内・室外温度計 O-285IV

 朝の出勤前に屋外の気温がどのくらいなのかわかると、服装を決め

→もっと見る

  • Kazuyoshi
    都内の某SIerに勤めるエンジニア。自然科学、光学機器、模型に興味あり。気象予報士の資格を持っています。
    about.me
PAGE TOP ↑